フランスで携帯をもつ

今回は、留学関係の手続の中で最も簡単だった手続のご案内です。
それは、フランスで携帯を買うという手続。


もちろん、正式にフランスの携帯会社に加入して、料金プランなどを設定して、自分の好みにあった機能がついている携帯を買う、ということをするのであれば、手続は結構面倒なんだと思います。
でも、私の場合、1年未満の留学期間なので、そこまでする気が起こらず、ガイドブックに紹介されていた1年未満の留学生におすすめという、プリペイド式携帯を買うことにしました。
とはいえ、プリペイド式携帯って何?どうやって買えばいいの?電話番号とかはどうなるの?料金の支払いはどういうシステム?どういう機能がついているの?等々、分からないことだらけ。


そこで、フランスの大手携帯会社Orangeのサイトを見に行ってみたりもしたのですがよく分からず、どうしようかと思っていたある日、街を歩いていたら別の大手携帯会社SFRのショップを見つけ、何だか入りやすそうな雰囲気だったので入ってみました。
そうしたら、正規加入をしなくても購入できるSANS ENGAGEMENTと書かれたコーナーが設けられており、そこにそれ用の携帯が並んでいました。
それぞれの機種の機能・特徴や料金支払いシステムのことなどもそこに紹介されていたのですが、いまいち分からないまま、とくにこだわりはなかったので、そこのコーナーの一番安い携帯を買うことにしました。
「これください」と店員さんに伝えたら、パスポートを出すように言われてそのコピーをとられただけで、他には何の書類や情報も求められませんでした。
こちらがお金を払うのと同時平行で、店員さんが慣れた手つきで携帯が入った箱を取り出してきて、携帯の裏側に小さなカードを埋め込み、動作確認などをした後、「はい、これでオッケー」とその携帯本体と充電機や説明書が入ったキットを引渡してくれました。
「すぐに使えるけれど、充電が十分じゃないから気をつけて。」とのことでした。
ちなみに、その携帯の電話番号は、お金を支払った際にもらった明細書に記載されていました。


難なく買えたものの、その時点ではよく分かっていないことも多かったのですが、使ううちにこの携帯のシステムがだんだん分かってきました(※SFR Carteの場合です)。


・最初に支払った携帯代金に、携帯本体の価格だけでなく、約1か月分、電話をかけることができる料金が含まれていたらしい。
・電話をかけるだけではなく、SMSというメッセージ(メールとは違う、もちろんローマ字表記しかできない)の送信もできる。
プリペイド式携帯であっても、電話帳機能、計算機機能、バイブレーション機能、留守番電話機能などはついている。
・最初のストックがなくなった時点で、その後1か月分・2か月分・2週間分などの携帯会社が設定したCarteを購入して、一定期間分のチャージrechargeをすれば、その期間中、また電話をかけたり、メッセージを送ったりすることができる。
・電話やメッセージを受信するだけであれば、無料(チャージをしなくてもいい)。
・チャージをする方法は、ネット上でCBやクレジットカードを使って行う方法、チャージ用のCarteを売っていますよと表示された売店(モノプリや郵便局など)でCarteを購入するという方法、提携銀行のATMで行う方法(これについてはやってみたことがありません)などがある。
・Carteという名前がついているが、日本人が想像するようなカードがもらえるわけではない。Carteを購入した際にもらうレシートの紙に、コード番号が記載されているので、自分の持っている携帯でチャージ用の電話番号に電話をかけ(これは無料)、音声ガイドに従ってその番号を入力すれば、チャージができるという方式になっている。この場合、チャージが有効になる(有効期間の開始日)のは、Carteを購入した日なのではなく、電話をかけて番号を入力した日からである。
・携帯の裏にはめ込んだチップを外して別の携帯にはめ込めば、その携帯を自分の携帯として使えるようになる。逆に、チップを外して、元の携帯本体を誰かに譲渡することも可能(このあたりは、ドコモのFOMAのシステムと同じですね)。


といった感じです。
チャージについては慣れないうちは少し大変かもしれませんが、購入だけなら本当にすぐにできるので、諸手続の際にも有用ですし、携帯は早めにもつといいと思います。