追記:住居補助(アロカシオン)申請手続

ところで、その住居補助の申請手続について、ご紹介しておきますね。
既に書いたように、私はCAFのサイトを利用して必要書類を作成してダウンロードし、その書類を指定された住所に郵送するという方法を採りました。
そのサイトで書類を作成する際に、かなり詳細に自分の現在の状況について質問されます。


・どこに住んでいるか(住所)
・現在住んでいる住居はどのような種類のものか(寮か、社会住宅か等々)
・現在住んでいる住居の所有者か、賃借人か、間借りか等々
・独身か、結婚しているか、内縁関係か、パックスを結んでいるか(←後二者がさすがフランス!)
・現在の家には、一人で住んでいるのか、誰かと一緒に住んでいるのか
・子どもはいるか
・手当ての申請をするのはこれが初めてか
・学生かどうか
奨学金や給料をもらっているか
・いつから学生か
・昨年の収入はどれくらいだったか


などなど・・・思い出して書いているので、忘れている項目もあると思います。
CAFのサイトで上記のようなことを次々に質問されるので、試しにやってみてください。
最後の書類作成まで行く前に途中でやめることもできるので、必要書類等が揃っていない段階でも、試してみることはできます。


特別研究員DCである私にとっては、「奨学金や給料をもらっているか」という項目をどう答えようか非常に悩みました。
学振からは、研究奨励費は奨学金ではなく「給料である」との旨、念を押されているので、「給料をもらっている」という風に答えてみたのですが、その場合、前年度の給与明細書や税金関係の書類が必要なようです。
しかし、私の場合、前年度はまだ特別研究員ではなかったわけで、今年度だって「給与明細書」なるものは受け取っていないので、これらの書類を揃えるのが難しい・・・
では、「奨学金をもらっている」と答えればいいのではないかと思ったところ、これがクセモノで、これには注意事項がついており、ここでいう奨学金とは「社会保障的な理由による(つまり、就学費用の援助といった性質の)」奨学金を指すということのようなのです。
特別研究員の奨励費は、研究奨励が目的で、社会保障的な理由とは少し違う気がしたので、結局、「奨学金も給料ももらっていない」と答えることにしました。


以上の質問項目の答え方によって、人それぞれに要求される書類が違うと思うのですが、私の場合は以下のような書類提出を要求されました。


・所定の申請書(サイト上で作成してダウンロードしたもの)
・家賃証明書attestation de loyer(ダウンロードした所定の様式のもの、賃貸人が記入しなければならない)
・滞在許可証(表裏両面)のコピー
・銀行口座番号証明書RIB


私の場合、前回の日記に書いた経緯から、フランスの大学院には登録をしていないので、「学生証」を求められたらどうしようかと不安だったのですが、要求されませんでした。
考えてみたら、滞在許可証には「学生」ということが記載されているわけで、それで学生であることの証明は足りるということなのだと思います。


ちなみに、「奨学金をもらっています」と答えた場合は、奨学金の支給先の名称・住所等の記載がサイト上で求められ、奨学金受給証明書が必要書類として求められるようでした。
私は「社会保障的かどうか」ということが気になって諦めてしまいましたが、特別研究員DCも「奨学生」として扱われる可能性はあると思いますので、がんばってみてもいいかもしれません。