「研究指導の委託」って?

特別研究員DCが海外において在外研究をする場合(PDの場合はまた別です)、「資料収集」か「研究指導の委託」のどちらかによるものでないと、認められないことになっています。
「資料収集」は短期の在外研究にはいいと思いますが、私の場合は長期で留学したかったので、「研究指導の委託」の方法を採ることにしました。


この場合、所属研究科からその承認を受けた旨の証明書と、海外渡航届を、渡航の1ヶ月前までに学振に出すことが必要となっています(2007年の場合)。

※注:この「海外渡航届」には、所属研究科長の印ではなく、所属大学総長の印が必要なので、お間違いなく!


「研究指導の委託」というのは、この件で初めて知りましたが、何も学振が作り出したものなのではなく、日本の大学院であればどこでもあるはずのれっきとした制度みたいです。
そこで、うちの大学院の研究科規則を調べてみたところ、教授会の承認があれば、所属院生を海外の大学院で研究させることができるとのこと。
ということで、大学の事務(学事係)に相談したところ、


・フランスの受入教授による受入れ承諾書
・「研究指導の委託」を申請する趣旨を説明した文書


を出すようにとのことでした(※あくまでも私の大学院の場合です)。

そこで、教授会に提出する用に、申請の趣旨を説明した「『研究指導の委託』による在外研究承認願」なるものを自分で作成しました。
様式なども、それらしく見えるように学振のその他の文書等を参照しながら、自分で作りました。
ここには、申請をする手続的な理由(DC2との関係で必要)と、実質的な理由(なぜフランスで研究をしたいか)の両方を書きました。


それから、特に求められてはいなかったのですが、主に事務の方に対してお願いするために、「研究指導の委託承認証明書交付願」というのも作成して、事務に提出しました。
ここには、学振に提出する用の日本語の証明書1通と、私が行くことになるフランスの大学に提出する用のフランス語の証明書1通を交付してもらうようにお願いしたい旨を書きました。


4月の半ばにこれらの書類を提出したところ、5月の教授会で無事に承認をいただき、5月半ばに、証明書も入手することができました。