自分の口座への入金方法

無事に、フランスの銀行で口座を開くことができたものの、実際にどうやって使えばいいのか?
まず、自分の口座にお金を入金しなければ始まらないので、受付のお姉さんに聞いてみました。
ウワサには聞いていたものの、日本とはまったく違うシステムで、かなりアナログです(※私の銀行Banque Populaireの場合です)。


銀行に置いてある、振込み用のビニール袋(小銭用とお札用があるのでお間違いなく)を入手する。

そこに貼り付けてある用紙に、入金したい現金の種類と数(例えば、20ユーロ札5枚など)と、自分の口座番号、名前を記入し、その日の日付を書いてサインをする。

その袋に、入金したい額(用紙に書いたのと同じ種類・額)の現金を入れ、テープでとめる。

一番上の紙をはがし、自分の保管用にする。

二枚目の紙をはがし、銀行に設置してある印字機に差し込んで日付と時刻を印字した後、所定の箱に入れる。

現金の入った袋(三枚目の紙が貼り付けてある)を、所定の機械(?)に投函する。


以上。
ちょっと手間はかかりますが、入金した証拠が手元に残るので、トラブルのときには安心なのかなと思います。
(でも、このシステムだと、記入した額と実際に入金した額が同じかどうかなんて分かりませんよね・・・?)


私の場合、シティバンクカードを使って現金を引き出し、それを上記の方法で自分のフランスの銀行の口座に入金するという方法を採っています。

小切手帳の入手

では、口座に入ったお金を使うときにはどうしたらいいのか?
私の場合、家賃を小切手で支払うために銀行口座を開設したようなものなので、小切手帳を作ってもらうことにしました。
このことは、銀行との口座開設の契約時に伝えておいたので、待っていれば届くと思っていたのですが、3週間ほど待っても届きません。
そこで、口座開設時にもらった担当者の名刺にメールアドレスが載っていたので、そのアドレス宛にメールを出し、「小切手帳が欲しいのだけれどもどうしたらいいのか?」と聞いてみました。
そうしたら、「もう用意されていますので、取りに来てください。」と言うではありませんか!
そうだったのか!!と思って安心したのですが、ここから色々ありました・・・


さっそく銀行に行って、受付のお姉さんに、「小切手帳を受け取りたい」と伝えたところ、彼女に口座番号を聞かれました。
当然だなと思ってこちらの口座番号を伝えたら、彼女はパソコンをいじったうえ、「あなたの口座にはまだ1ユーロも入金されていないから、小切手帳は発行できません。まずは入金してください。」と言うのです。
確かに、その時点ではまだ1ユーロも入金していなかったので、そんなものかなと思い、その日のうちに入金をして、数日後にまた取りに行くことにしました。


そして、数日後、今度はもらえるだろうと思って、「小切手帳を受け取りたい」と受付のお姉さんに伝えたら、今度は入金の件では何も言われませんでした。
ただそこで、「あなたは小切手口座しか持っていないけれど、貯蓄口座も作ったらどうか。15ユーロだけ移せば作れるから。」と言ってくるのです!!
私は結構ですと断ったのですが、「じゃあなんでわざわざ口座を開いたのか?15ユーロだけ移すのに何か不都合はあるのか?15ユーロだけならいいでしょう?」と矢継ぎ早に言われてしまい、こっちもあまりフランス語力が堪能ではないので、15ユーロだけならいいか、日本より金利いいだろうしと思って、貯蓄口座も作ることにしてしまいました。
彼女が慣れた手つきで契約書を印刷して提示してきたので、確かに15ユーロだけ移っているのを確認して、サインをしました。


で、肝心の小切手帳はというと?
「これから作りますからその手続をしますね。小切手帳は2タイプあるのですが、こっちがいいですか?それともこっちがいいですか?」と言われました。
あれ?もうできてるんじゃないの?変だな?と思いつつも、「じゃあこっちでお願いします。」と頼みました。
「来週取りに来て下さい。」とのことでした(脱力)。


次の週、また銀行に行って、受付のお姉さんに三度「小切手帳を受け取りたいんですけど。」と伝えたら、今度はすんなり小切手帳が出てきました!!
でも、2タイプある小切手帳のうち、先週指定したものではないタイプの小切手帳です。
まぁそれは別にいいけどさ・・・と思っていたら、お姉さんは私に、「あなたはいつ小切手帳を申請したの?」と聞いてくるではありませんか!
やっぱりもっと前に用意してあったんだなと思って、小切手帳を見たら、なんと小切手帳の発行年月日はその日より20日も前になっていました!!!
その日付を見てどっと疲れました↓↓
「もう用意されているはずなんですけれど?」という一言を言わなかった自分が悪いなとは思いますが・・・


結局、私が小切手帳を入手したのは、口座開設の日から1ヶ月強経った日だったのですが、発行年月日を見れば、口座開設の日から約2週間後には入手できたことが分かります。
なので、口座開設から約2週間経っても音沙汰がないときは、確かめに行くといいのではないかと思います。

CBについて

フランスでは、CB(Carte Banquaire、またはCarte Bleu)というカードが非常に普及しています。
CBとは、銀行のキャッシュカード機能と、デビッドカード機能と、クレジットカード機能が一体になった便利なカードで、フランスにあるほとんどのお店はCB対応になっています。
(普通のVISAカードが使えないお店でも、CBは使えるというお店は結構あります。)


ということで、銀行口座開設時に、CBを発行するかどうかと聞かれたのですが、私は作りませんでした。
シティバンクカードとVISAカード他のクレジットカードがあれば、そんなに不自由はないからです。
それに、小切手帳の発行は無料だけれど、CBの発行には手数料が必要だと聞いていたし、クレジットカード機能などもついているので手続も面倒なのではないかと考えると、1年に満たない留学期間を考慮すれば、持たなくていいかと考えたわけです。


で、今のところ、CBがなくてもあまり困りません。
CB持ってたほうが良かったかなと思うのは、クレジットカードが使えなくてCBだけというお店に出くわすとき以外では、夜間に銀行のATMを使いたいときです。
私の銀行では、営業時間後もATMだけは使えるようになっているのですが、そこに入る際にCBを差し込んで鍵を開けることが必要になっているからです。
ですが、建物に外付けされているATMなら使えるので、これについてもあまり不自由はありません(ちょっと用心が必要ですが)。


まぁ、CBを持っていたほうがフランス人気分をより味わえる気はしますけどね・・・